患者は作用機序知りたいと思ってるの?

更新日時 2017/11/02 23:26:55

患者は作用機序知りたいと思ってるの?

 

服薬指導=作用機序説明?

薬学生や新人薬剤師の患者に対する服薬指導をみていると、くすりの作用機序を説明しているケース多くないですか?
もちろん、患者さんに自分が服用するくすりがどういうメカニズムで効くのか教えてあげることは悪いことではないです。
ただその情報は本当に患者さんが欲しい情報であるかは、一度考えてみてもいいのではないでしょうか?

 

くすり以外のことで例をあげてみよう

電子レンジの場合

電子レンジというのは日本国内での呼び方であり、アメリカではマイクロウェーブオーブンという名称であり、電子レンジという名称は一般的ではない。

 

電子レンジは電磁波の電界成分を利用した加熱装置で、飲食物に含有している水分子を摩擦熱で加熱する。水分子は水素と酸素がV字形で結合している分子であり、これに電磁波を当てることで、水分子が向きを変化させる。この向きの変化が、電磁波の周波数が高くなるほど高速化し、分子内に大きな摩擦熱が発生する。

 

電子レンジに内蔵されている真空管(マグネトロン)により、2,450MHzの高周波が発生させている。2,450MHzの高周波は、1秒間に24億5000万回プラスとマイナスが入れ替わる周波であり、水分子が同じ回数分振動する。この高周波は金属体を反射し、プラスチックやセラミックスを透過する性質があるので、反射・透過を繰り返し、食品の水分子に電磁波がぶつかり、振動発熱を行う。

 

摩擦熱は水分子を電磁波によって方向変換させており、外から熱する場合とそもそもの原理が違う。加熱対象物の内部も外部も一様に加熱できるので、所定の温度まで加熱する時間が短く済むのが特徴である。

電磁調理器・電子レンジの仕組み | 電気代と消費電力・事故例の紹介より引用

 

・・・うるせー
こんな説明、わたしいらないです〜
冷凍したご飯のおいしい温め方と、使ってはいけないお皿生卵をそのままチンしてもゆで卵にならない、掃除方法などを教えてもらいたいですわ。

 

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作用機序よりもっと重要なことはない?

電子レンジの例と同様に、薬の作用機序を説明するより、もっと重要だと思うことないですか?

 
作用機序の説明より有用だと思うこと
  • くすりがどの程度、効くのか?
  •  

  • くすりによる副作用はどの程度なのか?
  •  

  • くすりに副作用が起こった場合の対処法は?
  •  

  • どういった状態になったら再度、受診すべきだろうか?
 

こんなところでしょうかね?
何度も言いますが、別に作用機序を説明することを否定しているわけではありません。
ただ患者のキャパシティを考えた時に優先度の高い情報を伝えるべきだと考えますので、そうしたときに薬がどうやって効くか?(作用機序)に関しての詳しい説明は優先度が低いのではないかと感じます。

 

作用機序を伝えることが有用なケースもある?

さんざん、作用機序なんかよりもっと伝えるべき情報があるだろと言ってきたのですが、最後にいや作用機序伝えるといいかもしれないと思うケースを考えてみました。

 

それはズバリ…

 

プラセボ効果を最大限に利用したいケースですね。

 

確かプラセボ効果を最大限に出す方法として、@値段が高い、A画期的(新しい)、あともうひとつ忘れましたが、そんなのがあったと思います。
なので、この作用機序を説明するうというのはAに当てはまりますよね。
ただ全てのくすりに対し、作用機序説明していたら、情報の強弱が患者に伝わらず、いまひとつになってしまいますね・・・
テクニックとして覚えておいてもらえばいいんじゃないでしょうか。

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