くすりが効くってどういうこと?

更新日時 2017/09/21 23:54:14

 

くすりが効いた=くすりの薬理作用によるものではない?

今回の医療者だけではなく、一般のかたにも知っておいてほしい内容です。
一般の方のなかでも、「抗生剤のんだおかげでよくなりました」といってるかたが少なくないからです。
本当はくすりの薬理作用によるものでよくなったわけではないのに、くすりでよくなったと勘違いしてしまって、次回おなじような症状にかかったときにまた同じくすりを要求するようになってしまう・・・
くすりを飲むベネフィットはないのに、無駄なリスク、コストを背負ってしまう、よくないのは誰が見ても明らかです。
これの代表が、「風邪に抗菌薬」だと思います。
また逆のパターンもありますよね、くすりの副作用ではないのに、くすりの副作用と勘違いしてしまって必要な処置なのに受けないでしまう…

 

くすりが効いたとは?

くすりの効果とは下記の3つが合わさったものです。

 

  • くすりの薬理作用
  •  

  • プラセボ(ノセボ)効果
  •  

  • 自然経過
 

一応、解説します。
くすりの薬理作用は大丈夫ですよね、そのくすりの効果とされるものです。
注意していただきたいのが、プラセボ(ノセボ)効果と自然経過です。

 

プラセボ効果とは、薬だと思い込むことで、何も薬理作用をふくまないものがあたかも薬のように体に変化を与える効果のことです。
いわば思い込みの力ってやつです、治療されてると思うことで、体に変化がでるというものです。
ちなみにいい効果の場合はプラセボ効果、悪い効果の場合はノセボ効果と使い分けております。
個人的にジェネリックに変更して効かなかったというのは、このノセボ効果によるものが大きいのではないかなと思っています。

 

つづいて自然経過ですね。
風邪薬を飲んでいた患者が、2週間後に「おかげさまで風邪薬のおかげでよくなりました」と言われても風邪薬でよくなったのか、それとも勝手によくなったのか分かりませんよね
(ちなみに風邪薬で早く治癒するというエビデンスはしらない、変わらないというエビデンスならある)
これも当り前といえば当り前なんですが、我々医療者でも忘れてしまうこともあります。
(プラセボを服用して起こる効果=プラセボ効果と思いこんでしまったり…)

 

ではくすりの薬理作用によるものか、どうやって判断するのか?
…これは難しいですね、とりあえず我々薬剤師は、その疾患に対し無治療だった場合、どのような経過をたどるのかは知っておく必要があると思います。
自然経過でよくなるものに薬を使えば、くすりが効いたように見えてしまいますからね。

 

今回の件から皆が得るべき教訓は、クスリが効いたと思っても、実際はクスリは効いていないかもしれないということだ。

 
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