JJCLIP02 2型糖尿病患者の心血管イベント予防に低用量アスピリンは有用か?

更新日時 2017/07/31 23:08:21

薬剤師のジャーナルクラブ第2回

二型DMにアスピリンは?

 

2型糖尿病患者の心血管イベント予防に低用量アスピリンは有用か?

JJCLIP第2回の放送ですね、配信が途切れ途切れになっていますね…

 

仮想シナリオは…


 

あなたは病院で勤務する薬剤師です。午前の忙しい業務を終えたあなたは、やっとお昼ご飯を食べることができました。食堂の席について昼食を食べていると、いつも声をかけてくれる内科の医師がやってきました。「お疲れ様、そうそう、ちょっと君に聞きたいことがあったのだけど、例えば、2型の糖尿病患者ではやっぱり心血管イベントリスクは高いと思うんだけど、予防的に低用量アスピリンって効果あるのかな?」あなたはすぐに答えることができずに、「少し調べてみます」と医師に伝えると、昼食を5分で食べ、午後の昼休みに必死で論文を検索しました。

 

お知らせ:第2回薬剤師のジャーナルクラブより引用

 

今回は医師からの臨床疑問ですね。
それでは、この疑問、PECOります。

 

P 二型の糖尿病患者

 

E アスピリンの投与

 

C 何も投与しない

 

O 心血管リスクを減らせるか

 

こんな感じですかね、今回の医師からの話では一次予防なのか二次予防なのかはわかりませんね。
それでは、お題論文です。
Low-dose aspirin for primary prevention of atherosclerotic events in patients with type 2 diabetes: a randomized controlled trial.

 

それではざっくりと要約します。

 

P どんな人に
二型糖尿病患者2539人(平均年齢65歳)

 

E どんな介入を
アスピリンの投与(1262人)

 

C 何と比較して
アスピリンの非投与(1277人)

 

O どんな項目で評価
複合アウトカムで全動脈硬化性イベント(突然死,冠動脈疾患死,脳血管死,大動脈血管死,非致死的急性心筋梗塞,不安定狭心症,労作性狭心症の新規発症,非致死的脳梗塞および脳出血,一過性脳虚血発作[TIA],非致死的大動脈・末梢動脈疾患)

 

T 試験デザイン等
PROBE法、ITT解析、追跡期間(4.37年)

 

結果は・・・
アスピリン群68例(5.4%;13.6例/1000人・年)アスピリン非投与群86例(6.7%;17.0例/1000人・年)で有意差はなし
(ハザード比[HR]0.80;95%CI 0.58〜1.10)

 

有意差はつきませんでしたね。
今回のシナリオでは、医師から聞かれたってケースでしたがそう答えましょうかね?

 

サブグループでは65歳以上には有効性があるともいえそうな気がしますが、あくまでもサブグループ解析なので、仮説生成止まりですよね。
胃腸障害の副作用がすこし気になりますので、わたしとしてはDM患者の1次予防には勧めないと思います。

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