JJCLIP03 喘息の吸入薬はずっと使っていても安全ですか?

更新日時 2017/07/31 23:29:42

薬剤師のジャーナルクラブ第3回

二型DMにアスピリンは?

 

喘息の吸入薬はずっと使っていても安全ですか?

今回はアドエアといった合剤の吸入薬のリスクについてですね。
では、シナリオに入っていきます。


 

あなたは薬局で勤務する薬剤師です。喘息の治療で通院している30代の男性患者さんから質問を受けました。

 

「今年の春に喘息の状態が悪くなってから、今までのステロイドの吸入から、2つの成分が配合されたこの吸入薬(サルメテロールとフルチカゾンの合剤)になったんだけど、これはよく効くね。今はもう何ともないよ。でもかれこれ半年以上使っているんだけど、こういう薬ってずっと使っていても問題ないのかな?」

 

この患者さんは喘息以外に特に合併症もなく症状も今は比較的落ち着いているとのことでした。あなたは早速サルメテロール/フルチカゾン合剤吸入薬の添付文書を広げてみました。すると“その他の注意”の項目にちょっと気になる情報が記載されていました

 

「本剤の有効成分の1つであるサルメテロールについて米国で実施された喘息患者を対象とした28週間のプラセボ対照多施設共同試験において、主要評価項目である呼吸器に関連する死亡と生命を脅かす事象の総数は患者集団全体ではサルメテロール(エアゾール剤)群とプラセボ群の間に有意差は認められなかったものの、アフリカ系米国人の患者集団では、サルメテロール群に有意に多かった。また副次評価項目の1つである喘息に関連する死亡数は、サルメテロール群に有意に多かった。なお吸入ステロイド剤を併用していた患者集団では、主要及び副次評価項目のいずれにおいてもサルメテロール群とプラセボ群の間に有意差は認められなかった」

 

患者さんは時間に余裕があるとのことで、あなたは添付文書の引用文献から原著論文を手に入れ10分で簡単に読んでみることにしました。

 

お知らせ:第3回薬剤師のジャーナルクラブより引用

 

それではシナリオのPECOを作っていこうと思います。

 

P 30代のICS/LABAで安定している喘息患者

 

E ICS/LABAの使用

 

C ICSのみの使用

 

O 副作用リスクはないか?

 

こんな感じですかね。
ではこの疑問を解決するために〜というよりは、今回は添付文書に
「本剤の有効成分の1つであるサルメテロールについて米国で実施された喘息患者を対象とした28週間のプラセボ対照多施設共同試験において、主要評価項目である呼吸器に関連する死亡と生命を脅かす事象の総数は患者集団全体ではサルメテロール(エアゾール剤)群とプラセボ群の間に有意差は認められなかったものの、アフリカ系米国人の患者集団では、サルメテロール群に有意に多かった。また副次評価項目の1つである喘息に関連する死亡数は、サルメテロール群に有意に多かった。なお吸入ステロイド剤を併用していた患者集団では、主要及び副次評価項目のいずれにおいてもサルメテロール群とプラセボ群の間に有意差は認められなかった」
とあったわけですから、これの原著を読もうと思ったわけですかね。
The Salmeterol Multicenter Asthma Research Trial: a comparison of usual pharmacotherapy for asthma or usual pharmacotherapy plus salmeterol.

 

ざっくり要約します。

 

P どんな人に

 

 

E どんな介入を

 

 

C 何と比較して

 

 

O どんな項目で評価

 

 

T 試験デザイン等

 
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