赤ちゃんにプロバイオティクスを与えるとアレルギーを予防できますか?

更新日時 2017/10/07 22:50:37

赤ちゃんにプロバイオティクスを与えるとアレルギーを予防できますか?

 

赤ちゃんにサプリメント必要?

面白い文献がEvidence Alertsより送られてきたので共有します。

 

Early Probiotic Supplementation for Eczema and Asthma Prevention: A Randomized Controlled Trial. - PubMed - NCBI

 

タイトルからみてわかるとおり、早期のプロバイオティクスの投与が湿疹(この場合はアトピー性皮膚炎でもよさそうな気がする)や喘息を予防できるか?というランダム化比較試験ですね。
ただ赤ちゃんにサプリメントって…(汗)、と思われる方も多いと思いますが実は日本でも市販されています。

 

←こちらはロイテリ菌というのが入っているらしく、赤ちゃんの夜泣きに有効かもしれないってやつですね。

 

 

 

 

 

つづいて、ビーンスターク赤ちゃんのプロバイオビフィズスM1というのも今後発売してくるのだと思います。

 

それでは論文を要約していこうと思います。


 

論文のPECO

 

P  親に喘息の既往をもつ乳児182人

 

E  ラクトバチルス・ラムノサスとイヌリン225r(92人)

 

C  イヌリン325mg(92人)

 

O  2歳までのアトピー性皮膚炎の累積発症率

 

二重盲検、ランダム化の記載あり ITT解析 投与期間は生後6カ月の間 
追跡期間の中央値は4.6年 95%は2年間追跡されている

 

介入群のラクトバチルス・ラムノサス(Lactobacillus rhamnosus)、これ日本では発売されていなさそうです。
ただ代表的な乳酸菌のひとつなので、まぁこの乳酸菌じゃないからといって読むのをやめるほどではないと思います。
またプライマリーエンドポイントはeczemaなので湿疹、皮膚炎なのですがこの場合だとアトピー性皮膚炎ってことでいいのかなと思ってアトピー性皮膚炎と訳してます。
セカンダリーエンドポイントでは5歳までの喘息、アレルギー性鼻炎も検討しています。
あと介入群、対照群のイヌリンってなんだ?って思う方、多いと思います。
イヌリンクリアランスのこと?えっでもそれじゃあ意味わからない…という感じでしたので調べてみるとどうやら
水溶性食物繊維らしく、役割としてはプレバイオティクスみたいです。

 

それでは結果です。

 

結果はどうだったか?

アトピー性皮膚炎の発症

評価項目

介入群

対照群

HR

2歳児でのアトピー性皮膚炎の累積発症率

28.7%[19.4〜38.0]

30.9%[21.4〜40.4]

0.95[0.59〜1.53]

 

 

喘息の発症

評価項目

介入群

対照群

HR

5歳児での喘息の累積発症率

9.7%[2.7〜16.6]

17.4%[7.6〜27.1]

0.88[0.41〜1.87]

 

アレルギー性鼻炎の発症

これは観察期間中に9例(介入群4例、対照群5例)だったため、検討なし。

 

副作用は?

かなり重要なところですが、本文には重大な有害事象はなかったとのことです。

 
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結果からどう考えるか?

残念ながら有意差はでていないので今回の結果から、生まれてすぐの乳酸菌のサプリメントを投与することでアトピーやぜんそくといったアレルギー疾患を予防できるとはいえないですね。
ただ少ない傾向にはあったわけですし、重大な副作用もでていないようなので菌種は違いますが両親ともにアトピーや喘息持ちで心配なら、ビーンスターク赤ちゃんのプロバイオビフィズスM1、使ってみてもいいんじゃないかと思います。

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