かかりつけ薬剤師の24時間対応ってそんなにブラック?

更新日時 2017/09/14 0:04:27

 

先日のNHKでのかかりつけ薬剤師の特集のおかげでSNSがすこし盛り上げっていますね〜

 

参考:ご存知ですか? 「かかりつけ薬剤師」|けさのクローズアップ|NHKニュース おはよう日本

 

放送内容が、かかりつけ薬剤師じゃなきゃやってくれないわけではないので、違和感を感じる部分もありますがこのことに対し、やっていたことが認められて評価されたと捉えるのか、それともこんな当り前のことで算定するのはおかしいと感じるのは、どちらが正解かは分かりません。
(ただ薬剤師の業界の今後を考えると、きちんと算定し、言われたこと+αのことをしていったほうがいいのではないかなと個人的には思います。残念ながら算定していないものは、エビデンス等でデータとして残さない限り、やっていないと言われても文句はいえないですからね)

 

24時間電話所持はブラックなのか?

 

今回のネタはこちらですよね。
すこし4コマの解説&診療報酬の算定要件などを説明していきますので、各々考えていただきたいなと思います。

 

まず平成28年度診療報酬改定の際、新設されたかかりつけ薬剤師指導料の算定要件の24時間対応の項を抜粋します。

 

患者から24時間相談に応じる体制をとり、開局時間外の連絡先を伝えるとともに、勤務表を作成して患者に渡すこと。ただし、やむを得ない事由により、かかりつけ薬剤師が開局時間外の相談等に応じることができない場合には、あらかじめ患者に対して当該薬局の別の保険薬剤師が開局時間外の相談等に対応する場合があることを説明するとともに、当該薬剤師の連絡先を患者に伝えることにより、別の保険薬剤師が対応しても差し支えない。

 

これですよね、中には勘違いしているかたがいるみたいなのですが、毎回かかりつけ薬剤師が電話対応する必要はないですよね。
薬局で順番で対応すればいいわけですからね。
それでも、交代とはいえ24時間電話対応を求めるのはブラックだという意見もあるでしょう。

 

では、ここですこし平成28年度の診療報酬改定前、すなわちかかりつけ薬剤師制度が出来る前のことを思い出してみましょう。
平成28年度診療報酬改定時に一本化されてしまいましたが、調剤基本料への加算として基準調剤加算1および基準調剤加算2というものがありました。
【NPhA調査】基準調剤加算算定は2割‐調剤基本料1が大幅減少 : 薬事日報ウェブサイトの記事によると、改定前の日本保険薬局協会に所属している薬局の8割以上は、この基準調剤加算1もしくは2を算定していたようです。
そしてこの基準調剤加算の要件にこのような記載があります。

 

単独の保険薬局により24時間調剤及び在宅業務ができる体制を整備していることにより、保険薬剤師が患者の求めに応じて24時間調剤及び在宅業務をすることができる体制を整備していることをいうもの

 

・なお、基準調剤加算1の場合は、近隣の保険薬局との連携により上記の体制を整備している場合でも可能である。ただし、連携体制を構築する複数の保険薬局の数は、当該薬局を含めて10未満。

 

上記のものは24時間調剤等体制と呼ばれていて、

・保険薬剤師が患者の求めに応じて24時間調剤等が速やかに実施できる体制を整備している事。
・当該保険薬局は、原則として初回の処方箋受付時に(記載事項に変更があった場合はその都度)、当該担当者と直接連絡が取れる連絡先電話番号等、緊急時の注意事項について、事前に患者又はその家族に対して説明の上、文書(これらの事項が薬袋に記載されている場合も含む)により交付している事。

 

このようなことが求められていました。

 

これってかかりつけの24時間電話対応と違いがあるようには思えないんだけど…

 

何故、基準調剤加算のときにやっていた電話対応でブラックで死んじゃうといった意見がそれほど出ていないのに対し、かかりつけ薬剤師指導料の24時間電話対応になると、『ブラックだ、死んじゃう』という意見が薬剤師からたくさんでてくるんでしょうかね?
すこし考えてみてほしいです。

 

この件、ツイッターでツイートしたところ、すこし反響がありましたので紹介します。

かかりつけ薬剤師の場合は、各個人がお薬手帳に携帯電話番号など貼ったりして、いつでも電話して下さいって感じで、積極的?に24時間アピールです。基準は、店内掲示程度でしたから、ちょっと違うかもです。

 

基準1のときはおおっぴらに24時間対応しますよといっていたわけではないと思います。それでもうちではありましたけどね。
かかりつけ薬剤師となるとどんなことでもお話を聞きますよと積極的にアピールし、それがいわば売りになっているので、本質的に違うのでは

 

確か通則では、処方箋初回受付時に24時間対応の方法を説明する。もしくは薬袋等に記載したものを渡します。ただ、これらは、原則として…という文言が盛り込まれていたと思います

もしかしたら…なのかもしれないけど、基準調剤加算とっていたところの薬局では、算定していたがそれに対してきちんとやっていなかったのかもしれないですよね。
一応、基準調剤の心意気みたいなのありましたよね、算定要件に。

その他、「薬局の求められるべき機能とあるべき姿」の公表について(平成26年1月21日薬食総発0121第1号)に掲げられる
機能の整備等のかかりつけ薬局が満たすべき事項を満たしている。

これって、これですよね?
「薬局の求められる機能とあるべき姿」について

 

それか基準調剤加算の24時間調剤等体制のなかに、患者からの緊急時の相談なんていうものは頭に入っていなかったのか・・・
だから、かかりつけ薬剤師制度の24時間相談に応じる体制という言葉にものすごく反応してしまったんじゃないでしょうか?

 

わたくしはこのかかりつけ薬剤師制度の24時間相談体制は、以前まで基準調剤で多くの薬局が来局する全ての患者に対して出来ていたことであるから、かかりつけ患者にだけこの相談体制をするのは、そこまで難しい話ではないだろうと説明を受けたので、「あ〜これはそう言われたら反論できないな」と思ってしまいました。

 

なにかわたしが見逃していることや、勘違いしていることがありましたらコメントいただけると助かります。

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