ルパフィン(ルパタジン)がついに…

更新日時 2017/10/04 0:12:16

 

ルパフィン(ルパタジン)の売り文句は?

ルパフィン錠は、抗PAF(platelet activating factor:血小板活性化因子)作用と、抗ヒスタミン作用を併せ持つ、新しい作用機序の経口アレルギー性疾患治療薬で、2つのケミカルメディエーターを抑えることで、即時型アレルギー症状とともに、遅発型アレルギー症状を強く抑制します。

 

メーカーの製造承認がおりたときの発表から引用しました。
抗PAF作用って、オロパタジンにもなかったっけ?まぁいいや、そのあたりは詳しい人にまかせよう。
ちなみにメーカーリリースには続きがあるんですよ。

本邦では、近年、新しい薬剤が種々登場してアレルギー症状の軽減に使用されていますが、それらの製剤の効果、副作用については個人差が大きいこともあり、臨床の現場では、個々の患者の状態を考慮し最も適した製剤が選択されています。
そのような中、DUAL作用(抗PAF作用と抗ヒスタミン作用)を有する本剤の承認により、アレルギー性疾患の新たな治療選択肢の一つとして貢献できるものと確信しております。

 

メーカーリリースってどこまで謳えるのか知りませんが、これ読む感じだと既存薬に対し特別なにかあるというわけではなく、個人差があるから既存薬で効かなかったら試してみてねって解釈でよさそうです。

 

既存の第二世代抗ヒスタミン

  • ビラスチン(ビラノア)
  • デスロラタジン(デザレックス)
  • レボセチリジン(ザイザル)
  • ベポタスチン(タリオン)
  • オロパタジン(アレロック)
  • エバスチン(エバステル)
  • エピナスチン(アレジオン)
  • フェキソフェナジン(アレグラ)
  • ロラタジン(クラリチン)
  • セチリジン(ジルテック)
 

ちなみに今回発売のルパタジン(ルパフィン)の類薬は上記に示している通り、たくさんあります。
そして上記の10種類も特別、使い分けできるというほどの根拠はなかったりします。
(あるとしたら眠気の有無についてで分けるくらいです)

 

ルパタジン(ルパフィン)の臨床的根拠は?

有効性に関しては3年前、簡単に文献読んでたみたいなので、それを参考に。(気が向いたら再度まとめなおす)


いや、君に居場所はないと思うよ | 薬剤師4コマ劇場R2

 

既存の抗ヒスタミン薬と比較してますが、これといっていい成績はでていませんね〜
日本での第V相もプラセボ対照のようですし…

 

⇒既存薬に対して有効性で優れている点は現時点では分からない
つまり、DUAL作用の臨床的効果は不明

 

ルパタジン(ルパフィン)の安全性は?

つづいて安全性についてですね。
これも上記の過去記事にすこしのせていますが、第二世代抗ヒスタミン薬で使い分けのポイントになりそうな眠気についてルパタジン(ルパフィン)は既存薬より優れているということはなさそです。
むしろ負けている印象です、添付文書の情報ですと、眠気の頻度は9.3%で運転等の注意事項は

 

眠気を催すことがあるので、ルパタジン(ルパフィン)投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう十分注意すること

 

はい、運転させてはいけない警告ですね。
既存薬ですと、オロパタジン(アレロック)、レボセチリジン(ザイザル)、セチリジン(ジルテック)この3つと同じカテゴリーに属しますね。
ですので、タクシーやトラックの運転手など、運転を仕事とする方への投与はNGです。
運転等の危険な作業を日々する方へ処方され、言葉で「運転しないように」説明したからといって、患者側の自己責任とはならないと思いますよ、このケースはね…

 

相互作用も気になりますね、おそらくグレープフルーツジュースでCmaxおよびAUCが3,4倍になると。
あとエリスロマイシン、ケトコナゾールでもCmaxおよびAUCは上昇。
英語で検索かけていたら、スタチンとの併用で無症候性のCPK上昇が報告されているとか…
あと審査報告書では、多分大丈夫だと思うけどQT延長をチェックするようにいわれていましたね。
妊娠、授乳に関してもデータ不足のため、あえてこんな新薬使う必要なし
動物実験でかなりの投与量で妊孕性が低下したという記載を見つけたが、妥当性は不明。とりあえずあえてルパタジン使う妥当性はないと思う。

 

今回の件から皆が得るべき教訓は、ルパタジン錠は既存薬と比較して、突出して評価できるベネフィットもなく、また安全性については未知数なので使用するとしたら11番目ということだ。

 
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