薬局薬剤師のアカデミックディテーリング

更新日時 2017/12/02 23:37:02

アカデミックディテーリング,academic detailing,4コマ

 

アカデミックディテーリングとは?

アカデミックディテーリングという言葉をご存知でしょうか?
この言葉の生みの親はアメリカの医師のJerry Avorn(ジェリーエイボン?)が名付けました。
何故、アカデミックディテーリングという言葉かというと、当時のアメリカではMR(製薬会社の営業担当者)はディテーラー(detailer)と呼ばれたそうです。そして医師は、このディテーラーからの情報に基づいて薬剤を処方していたわけです。
もちろんディテーラーは中立的な情報を提供するものではなく、自社製品のアピールをすることが多いですから、処方の妥当性や費用対効果に問題がありました。
そこで中立的な立場で医師へ情報提供し、より適切で費用対効果に優れた薬物治療を推進するための活動としてアカデミックディテーリングというのが始まりました(1983年頃、わたしが生まれたころですね…)

 

スポンサードリンク

 

何故アカデミックディテーリングが必要か?

アカデミックディテーリングとはアカデミックディテーラーが、医師(特に開業医)に医薬品や薬物治療に関して有効性、安全性、費用対効果を考慮して適切な臨床判断を行えるように支援・推進する活動のことです。
ここで、一般の方は医師にこのような活動支援が必要なのかと疑問に思うのではないでしょうか?
しかし、残念なことに2012年のデータになるが開業医が薬剤を処方する際の情報の入手源の1位はMRからという結果があります。
また論文不正で話題になったディオバン事件の際の、テレビ出演していた医師が、「MRに嘘をつかれたら我々は一体どうしたらいいのだろうか?」的なことを言っていました。
もちろん全ての開業医にアカデミックディテーリングという活動が必要である!というつもりは毛頭ありませんが、開業医の多くは日々の患者対応で忙しくなかなか薬剤に関する情報をアップデートできていないこともあるのではないかと思います。

 

アカデミックディテーリングのゴール

  • 医師の処方が有効性、安全性、費用対効果について最新の妥当性の高いエビデンスに基づくこと。
  •  

  • 最善の利用可能なエビデンスと実際の臨床での処方との間のギャップ(エビデンスプラクティスギャップ)を埋めること。
  •  

  • 医師が妥当性の高いエビデンスに基づいた、患者の安全性の支援、費用対効果を考慮した薬剤選択ができるようにすること
 

アカデミックディテーリングって誰がやるの?

このアカデミックディテーリングという言葉を使うと、すごく仰々しく聞こえてしまいますが、これって薬剤師の仕事の一つだと思いませんかね?
もちろん、現状の医薬分業制度では開業医と薬局薬剤師のパワーバランスの偏りが大きく、このような活動は「明日からすぐやってみよう」とはいかないかもしれません。
ただ無理だとあきらめてなにもしないよりは出来ることから少しずつ何か出来ればいいんじゃないかなと思っています。

好きなアニメでのセリフです。
「お前、『やらずに後悔するよりやって後悔する方がいい』という言葉について、どう思う?」

 

「負け犬の遠吠えだ」
「やらずに後悔した方がいいに決まっている」

 

「そうだな。私もそう思う。やって後悔する方がいいなんてことをいうのは、
『やってしまった後悔』の味を知らない、無責任な第3者の台詞だ」
「だけど…一番いいのは、やって後悔しないことだ」

 

花物語より

下手にやると、薬局自体が潰れてしまう可能性もあると聞きます。
ですので無責任に、やって後悔すればいいなんていうつもりはありません。
やって後悔しない、そう自信を持って言えるレベルまで処方元との関係、コミュニケーション能力、プレゼン能力等の向上をする必要があるんじゃないかなと思います。
是非とも薬剤師の皆さん、この書籍を購入して勉強し薬剤師のアカデミックディテーリングの実施をしてみましょう!!

 

 

こうすればうまくいく! 薬剤師による処方提案

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
スポンサードリンク

【コメントの投稿の仕方について】
  このサイトでは、「Disqus」と呼ばれるコメント機能を使っています。
  ツイッターやフェイスブックなどにアカウントをお持ちの方は、ログインすることで
  自分の各プロフィールでコメントすることが出来ます。
  なんのアカウントもない人もメールアドレスさえ入力すればコメントできます。
  (入力したメアドはコメント投稿には表示されません。)
  また、コメント欄には画像を張ることも出来ます。

ひと言コメントや、記事の質問や感想など お気軽にお書きください。
  なにか書いていただけると管理人が嬉しがります。