更新日時 2017/08/27 1:26:48

基礎薬学,臨床薬学,チーム医療

 

薬物動態は役に立たない?

わたしは薬物動態が苦手で批判的な意見をいうことも多いですが、薬物動態が薬剤師の業務の上で役に立たないなどとは思っておりません。ただ薬物動態に対し、過剰な信仰ともいえる評価をしている薬剤師の先生方もいるのでそれに対してはすこし待ったをかけたいなと思っています。
このことに関しては、Michael E.Winter先生の説明がとても参考になります。

 

薬物血中濃度は薬物療法を評価するために有用であるが、情報源の1つに過ぎない。そのため、薬物血中濃度を、治療の反断の評価の唯一の基準として用いるべきではない。薬物動態学的な推定は投与計画を決定するための補助的手段にすぎないと考えるべきである。
推定した投与計画が適切でないようなら、再評価を行うことがどうしても必要となる。というのは、数理的な間違いを犯している可能性が常にあるかである。他に推定する際によくある問題として、用いた薬物動態パラメータが検討中の患者に不適当であることがあげられる。文献から得られる薬物動態パラメータの多くは、少数の患者や健常なボランティアを基にして得られらたものである。そのため、これらの実験データから得られた値は、良くても、ある特定の患者における推定値である。こおの基礎となる重要な薬物動態学的な推定値が検討中の患者に当てはまらないときは、いかにすばらしい計算をしたとしても正解は得られない。

ウィンターの臨床薬物動態学の基礎の序文より引用

 
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やはり患者に情報をあてはめるときは吟味が必要になってきますよね、なんかここを飛ばしているケースが散見できるのでついつい苦言を呈してしまいます…

 

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