インフルエンザワクチンは感染予防効果はなし?
インフルエンザワクチンの時期がやってきましたね。
わたしも先日、接種してきましたが「イタイイタイー」と泣き叫んできました(マジねw)
さて、この時期になると恒例のごとく「インフルエンザワクチンは打つ必要がない、感染予防効果はないのだから。」といった論調でインフルエンザワクチンを批判する方達がでてきます。
ここでむきになって、感染予防効果はあるのだからと言ってはいけません。
厚生労働省も、インフルエンザワクチンで感染予防はできないといっておりますから。
インフルエンザにかかる時はインフルエンザウイルスが口や鼻から体の中に入ってくることから始まります。体の中に入ったウイルスは次に細胞に侵入して増殖します。この状態を「感染」といいますが、ワクチンはこれを完全に抑える働きはありません。
完全といってるので、すこしは予防するのかもしれませんが、まぁそのへんはいいでしょう。感染予防効果はないということで。
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感染予防効果がない=インフルエンザを予防できない?
ここで勘違いしてはいけないのですが、感染予防効果がないことを、インフルエンザを予防できないと同義でとらえてしまってはダメです。
あくまで感染とは、皮膚や体内に菌やウイルスが居ついている状態を示しているだけですからね。
感染=発症ではないです、あくまで居ついているだけです。
院内感染なんていう言葉をきくと、危険な感染症が病院内で流行してしまっていて、危険な状態と思うかもしれませんが違いますからね。
調べたら、分かったというだけで発症しているかどうかは不明ですからね。
感染≠発症
個人的にはワクチンに関しては、否定派が多いのでこの感染と発症はなるべく区別して用いて、なおかつインフルエンザワクチンに関しては厚生労働省が感染予防効果はなしっていってる手前、解説する必要があるのかなと思います。
補足:インフルエンザワクチンは効くの?
インフルエンザウイルスって変異するため、インフルエンザワクチンに含まれるワクチンの型があたっていなきゃ効果を示さないんだから、接種する必要はないという意見も耳にしますが、まぁそんな理論は正直どうだっていいんですよ(暴論)
ワクチンの型が流行するインフルエンザウイルスの型に当たっているのか?外れているのか?
そんなことより、ワクチンの接種によりインフルエンザを発症を予防できるのかどうかのほうが重要でしょ?
毎年CDCが昨年のワクチンの効果はどうだったかな?的な感じで調べているのですが、当たっていようが外れていようが効果はあるんですよ
(もちろん、有効率に差はありますし、生ワクチンのフルミストはダメな時期ありましたが・・・)
コクランによると、インフルエンザ様症状を予防するのに必要な人数(NNV)は40人、インフルエンザ(確定)を予防するのに必要な人数は71人というデータが出ています。
はい、個々でみたら微妙かと思うかもしれませんが、インフルエンザワクチンの目的は、集団免疫ですよね。
わたしたち健常人はインフルエンザにかかってもたいしたことないかもしれませんが、中には予防接種を受けられない&受けても抗体が作られない&かかったときに重症化するリスクが高い、そのような方々のリスクを下げるためにもインフルエンザワクチンの接種が必要になります。
参考資料
インフルエンザQ&A|厚生労働省