更新日時 2017/12/21 22:28:59

 

こどもの誤飲事故で多いのは?

すこし古いデータになりますが、平成25年度家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告によると、医薬品が18.1%とトップになっています。

(平成25年度 家庭用品などの小児の誤飲事故 のべ報告件数割合)

 

そして過去の推移を見ていても、タバコによる事故は減少しつつありますが、医薬品による事故はほとんど減っていません。

(小児の家庭用品など誤飲事故報告件数比率の年度別推移)

 

年齢別に見てみると、やはりハイハイしはじめて(6カ月〜11カ月)からと、歩き始め(1歳〜1歳6カ月)の頃が特に多いですが、5歳くらいまで注意が必要なのかなと思います。

(年齢別の小児の家庭用品など誤飲事故報告件数比率)

 

薬局で保護者に誤飲事故に関する啓蒙活動していますか?

わたし主導の複数の店舗で医薬品の誤飲事故に関する啓蒙活動の際に、いままで医薬品の誤飲事故に関する説明を薬局で受けたことがあるか?という質問したら、9割以上のかたがNOという回答でした。
(一般化できるか不明ですが、おそらくあまりやっていないのではないかと思います)
また保護者も医薬品の誤飲事故が多いことは知らない方が大多数でした。

 

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これから年末年始で帰省されるご家族も多いと思います。
やはり帰省先のおじいちゃん、おばあちゃんは血圧、糖尿病の薬などをもらっている可能性がありますので、この時期の医薬品の誤飲事故対策の啓蒙は効果的です。

 

年末年始で帰省すると思います、その際、必ずお子さんのおくすりの管理はお父さんお母さんがして下さい。

 

おじいちゃん、おばあちゃんに大丈夫だろうと任せたりすると、二回同じお薬飲ませちゃったになりかねないですからね。

 

またおじいちゃん、おばあちゃんはおくすり飲んでいることが多いうえに普段お子さんが身近にいないせい、おくすりをコタツの上にみかんかごと一緒においてあったりしますから注意して下さいね

 

と話しています、意外と反応はいいです。

 

というわけで、薬剤師のみなさん頑張りましょう!!

 

小児の誤飲事故に対する説明

大日本住友のおくすり誤飲防止チェックのポイントがわかりやすくまとまっているので、こちらを参考にするといいと思います。
一応、簡単に解説してみます。

 

  • 子どもの見ていないところで薬を飲む。
  • 家族が服用しているのを見て、食べ物だと思ってしまったり真似したりして誤飲事故につながるケースがあるため。

     

  • 子どもの見えない手の届かない場所にチャック袋、密閉容器などに入れて保管。
  • 補足で手の届かない場所=1m20cm以上推奨

     

  • くすり箱は開けたらすぐに閉める。
  • 後でかたそうと思い、だしっぱなしにしていたケースでの誤飲事故が多いため

     

  • くすりの蓋はしっかり閉める。
  • 上記理由と同じ

     

  • くすりの保管場所近くに踏み台になるようなものは片付ける。
  • 踏み台にのると高い場所にあるものにも手が届いてしまうため。

     

  • 子どもにくすりは甘い味であってもジュースやお菓子ではないことを理解させる。
  • シロップの飲みすぎやシングレアチュアブルの飲みすぎなんていうのもあるため、しっかり教えることも大事。

     

  • くすりをお菓子の箱に入れない。
  • 上記理由と同じ

     

  • おじいちゃん、おばあちゃんの薬にも注意する。
  • 祖父母のくすりの誤飲事故は本当に危険。帰省した際はどこに保管してあるか確認しておくこと。

     

 

誤飲は大人の責任?

日本製薬団体連合会のポスターに、くすりの誤飲事故は大人の原因などといったことが書かれていますが、「事故は注意していても発生する」という前提で考えたほうがいいのかなと思います。
薬局でも水剤へのCR容器の使用(単価が高いから、まだうちでは未導入だけどなんとか交渉してみます)や第一三共エスファのCガードなんか、もっと声をあげて社会全体でなんとかできるようにしていく必要もあるのかなと感じます。

 
補足:薬局での医薬品の誤飲指導について

補足です。
薬局で患児(5歳以下)の家族に医薬品の誤飲指導をすることで、乳幼児服薬指導加算(10点)の対象になります。
その際には、薬歴には体重と、誤飲指導の内容の要約および手帳にシールにて貼付したことの記録を忘れないようにしましょう。
この誤飲指導は、国が薬剤師にやってほしいということで加算をつけているわけですので、しっかり算定していいと思います。

 
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