更新日時 2018/01/19 23:29:00

 

 

薬剤師の仕事は誰にでもできるんじゃない?と言われることが多々ありますが、本当にそうでしょうか?

 

今回は現場の薬剤師は、こんなこと考えながら患者さんと接しているんだよってことを薬学生や新人薬剤師、そして他の医療従事者および一般のかたがたに知っていただけたらな〜と思います。

 

ただ私自身、上級薬剤師になるべく日々勉強している下級薬剤師のため、内容に至らぬ点もあるかもしれませんので、温かい目でみていただく存じ上げます。(保険をかけるw)

 

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仮想症例

 

2018年1月19日 3歳0カ月 男児
小児科より下記の処方箋を持参し、母親のみ来局

 

カロナール細粒20% 1回量 0.5g
6回分 発熱時

(交付日 2018年1月19日)

ちなみにカロナール細粒とは、アセトアミノフェンという有効成分を含む解熱鎮痛剤です。

 

薬剤師はこの処方をみて、どんなことを考える?

薬剤師は医師の処方せんというオーダーを受けて、くすりを用意するだけと思っているかたもいるかもしれませんが、色々考えています。
その考えている内容については、大きく分けると3つになります。

 

  1. その処方内容のまま、患者に渡していいか?(処方内容の妥当性)
  2.  

  3. その処方を使用する際の注意点は?
  4.  

  5. 使用後はどういったことに注意する必要があるか?

 

では順番に具体例をあげながら説明していこうと思います。

 

その処方内容のまま、患者に渡していいか?(処方内容の妥当性)

医師が処方を間違えるわけがないと思うかたもいるかもしれませんが、医師も人間なので間違えることもあります。
そして間違いではないけど、よりよい選択がある場合もあります。

 

3歳でカロナール細粒0.5gの処方量は少ない

カロナール細粒0.5gの量で適切な体重は6.5kg〜10kgくらいです。
3歳0カ月の男の体重の平均は13.7kgなので、この量は少ないなと感じます。
今回のケースだとお母さんだけなので、体重を確認します。体重によっては医師へ確認します。
また体重が10kgくらいなら平均より少ないため低身長などの可能性がないかなども考えます。

 

 

病状の確認

今回の小児科の受診理由はなんだったのか?これも気になります。
熱はどれくらいあるのか?いつごろから出ているのか?
薬剤師は医師ではないので診断はできませんが、そもそも医師の診断があからさまに間違っていたらくすりを飲んでもよくならないでしょうからね。

 

 

基礎疾患などの確認

今回の幼児へのカロナールですと、副作用歴や併用薬との相互作用などが問題になることは少ないですが確認事項です。
熱性けいれんの既往があったりすると、解熱剤の使用に関し医師により様々なのでそれについても確認します。

 

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そのくすりを使用する際の注意点

くすりは持っているだけでは効きません。また誤って使用してしまうと健康被害がでてしまうこともあります。
そのため、きちんと使用するための注意しなければいけません。

 

こどもは散薬を飲んでくれるのか?

くすりが苦手で、お母さんが無理矢理飲ませて、さらにくすり嫌いに…という悪循環を起こしてしまっていることあります。
もし苦手なら、何故飲めないのか一緒に考えて、その子にあった服薬支援を提供できるかもしれません。
粉薬が苦手というと、粉薬の味に注視してしまいますが、そう単純なことではありません。

 

 

解熱鎮痛剤に対する理解度は?

くすりに対する認識はどの程度かですね、これが患者側と薬剤師側でずれたままだと話がかみ合いません。
・保育園に預かってもらうために、少しだけ熱を下げたいから半分くらい飲ませる。
・熱をさげたほうが早く良くなる。
・くすりで熱を下げると、症状が長引く。などなど…

 

 

使用後のフォロー

おくすりを使用後のフォローも大切ですよね。

 

くすり以外の発熱への対応について

冷えピタは効果があるのかや、お風呂にいれるのはどうなんだ?
厚着させておくのがいいのか?などなど

 

 

自然経過を再受診の目安について

今回の病状について医師から説明があったならそれの確認、そして悪化したりよくならない場合、再度受診したほうがいい場合の確認
またくすりが合わなかった場合などなど

 

 

他者へうつす可能性について

帰宅後と食事の前に手洗いするようにとか、タオルの共用はやめておけとかですね。

 

 

とまぁこんな感じですかね、すこし後半やっつけになってしまったので、またどこかでリライトしようとは思います。
(アドバイスがあれば是非ともコメント下さい)

 

そしてこれらを限られた時間の中でどうするか…
時間は有限ですし、あくまで患者さんに益がなければいけませんからね。

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