薬剤師のジャーナルクラブ第24回
風邪予防にはどんな生活習慣が有効なのでしょうか?
ナポレオンが「風邪も治せないのに医学なんて意味あるの?」的なことを言ったとか言わないとかありますが、風邪対策は大切です。
ではシナリオです。
あなたは, とあるドラッグストアに勤務する薬剤師です.
先月末から急に気温が下がり, いよいよ秋も深まってきたのかなとぼんやり感傷に耽っていたのですが,実はこのところ, 勤務先の上司、同僚、部下が皆次々と体調不良でダウンしていることが悩みの種でありました.
一人欠勤して, 休養して回復したのち, 職場に復帰できたと思ったら, 別の人がまた同じような風邪症状でお休みするなど, 薬局内に風邪が流行しているようです.
「このまずい流れをどうにかして断ち切らないと!何か有益なアドバイスが周囲にできないだろうか?できれば来店されるお客さん、患者さんにも役立てられるような情報はないのだろうか?そう奮起したあなたは, すぐにPubmedで文献検索をしてみました.
すると程なくして, 「風邪予防に対する運動の効果」なるタイトルの論文を見つけることができたので,早速その場で読んでみることにしました.
あ〜こういうのありますよね。。。個人的には風邪でも休める社会を目指したいところですが、なかなかそういうわけにはいきませんからね。
それでは疑問を定式化していきます。
P 仕事を休めない社会人
E 運動することで
C 何もしないのと比べて
O 風邪の発症を予防できるか?
こんな感じになりますかね。
いや、運動する時間なんてないし・・・と思う方、多いとは思うんですがお題論文見てみましょう。
The effect of exercise on prevention of the common cold: a meta-analysis of randomized controlled trial studies. - PubMed - NCBI
内容を要約していきます。
P どんな人に
E どんな介入を
C 何と比較して
O どんな項目で評価
T 試験デザイン等
